鈴木鎮一(スズキ・メソード)の奏法を研究する会

※スズキ・メソードとは直接関係ありません https://www.youtube.com/channel/UCwgEn8nYsP3QsvR0MhQC0OA

バイオリン奏法における音色と無意識の問題(4)型の問題

「4スタンス理論」では、人体の正しい動かし方は一つではないと説く。それにはA1,A2,B1,B2の4つあり、ゴルフクラブの持ち方が人それぞれ異なるらしい。これはバイオリンの弓の持ち方にも当てはまる可能性がある。

「型」はその動作を無意識に行う上で重要な役割を果たすと思われる。もしその型が自分にフィットしていれば、ただそれを真似るだけでよく、他にやるべきことは何もないからである。もしその型をなぞろうとして、かえって演奏パフォーマンスが落ちるならば、その型はフィットしていないことになる。

よって、演奏するときの「方法」を教科書やビデオ、音楽教室で学ぶ際は、それが自分に合っているかを自分の身体自身に問いかけて取捨選択していくことが必要になる。この意味で、「自分の師匠は自分自身」と言えるであろう。